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友渕中学校『絵の本ひろば』に学ぶ|大阪市子ども読書フォーラム
9月2日、大阪市立中央図書館で開催された「令和8年度大阪市子ども読書フォーラム」に参加しました。

今回のテーマは、「10代と読書の距離を縮めるヒント」
都島区の大阪市立友渕中学校による事例報告があることも、参加したいと思ったきっかけの一つでした。
「読んで」より先に、出会うきっかけを
フォーラムの前半では、大阪市の子どもの読書活動に関する取組について報告がありました。
その中で知ったのが、学校図書館に配置されている学校司書さんのことです。多くの小中学校では週1日の配置とのことで、私は「週1日なんだ」と、ちょっと驚きました。
後半には、公益財団法人図書館振興財団の片岡則夫さんによる「10代の読書離れについて」の講演がありました。
印象に残ったのが、学校図書館で実践されてきた「おためし読書」です。
さまざまなジャンルの本を生徒の机に数冊ずつ置き、3分ほど読んだら次の人へ。本が次々に回っていく様子から、「読書の回転寿司」とも表現されていました。
一冊をじっくり読むのではなく、まずはいろいろな本を少しずつ試してみる。
そうすることで、自分からは選ばなかった本とも出会えます。
お話を聞きながら、「本を読みましょう」と言う前に、まず手に取ってみたくなる入口が必要なんだなと思いました。
友渕中学校の「絵の本ひろば」
そして、特に楽しみにしていたのが、友渕中学校の「絵の本ひろば」の事例報告です。
絵本や写真集など、目で見ても楽しめる本がたくさん並び、生徒たちが自由に手に取ります。
絵本だからといって、侮ってはいけません。
大きくなってから読んでも楽しめる絵本はたくさんありますし、大人の私にも大好きな絵本がいくつかあります。
最初から一冊を全部読まなくてもいい。
写真を眺めたり、絵を見たり、気になったところだけページを開いてみたり。寝転んで読んでもOK。
「こうやって読まないといけない」という形を決めすぎないところも、いいなと思いました。
そんな本との付き合い方なら、普段あまり本を読まない子にも、「ちょっと見てみようかな」と思える瞬間が生まれるのかもしれません。
開催準備には学校司書さんやボランティアの方も関わりますが、図書委員の生徒たちも主体になって、お知らせのポスターづくりや会場のセッティング、設営、片付けまで行うそうです。
本を並べて場をつくっていくのは、ちょっと本屋さんのようで楽しそうです。
取組を始めたきっかけや、続けてこられた様子、生徒たちの反応も紹介されました。
都島区の中学校で、こうした取組が実際に続けられていることを直接聞けたのは、私にとってうれしい学びでした。

10代には、10代なりの本との出会い方があるのかも
わが家の息子たちも、今では高校生です。
小さい頃は一緒に本屋さんや図書館へ行き、『かいけつゾロリ』を夢中になって読んでいた時期もありました。
でも10代になると、勉強や部活動などで毎日の過ごし方も変わってきます。
小さい頃と同じように「本を読もう」と声をかけるだけではない、10代なりの本との出会い方があるのかもしれません。
学校でふと目に入る本。
友達が手に取っていた本。
何気なく開いた写真集。
そんな偶然のような出会いも、大事なんだと思います。
今回のフォーラムで私の中に残ったのは、「どうしたら読んでもらえるか」よりも、「どうしたら本との距離が少し近くなるか」という問いでした。
すぐに結果を求めるのではなく、その子を取り巻く環境や状況、気持ちにも目を向けていく。
そんなお話も印象に残りました。
答えは一つではなさそうです。
だからこそ、学校や図書館、地域では、どんなふうに本と子どもたちをつないでいるのか。これからも、実際の取組を見たり聞いたりしながら、考えていきたいと思います。
※内容は掲載時点の情報です。大阪市立図書館では、フォーラムの詳細報告を後日掲載予定としています。最新情報・詳細は公式ページをご確認ください。
▶【終了報告】令和8年度⼤阪市⼦ども読書フォーラム 9月2日



